私と君の確かな出来事
真っ青な顔をして取り乱す蕾のお母さんを、お父さんが宥める。


そんな両親の横で、諒さんと斎君がヒソヒソと話していた。


5時20分頃……その頃オレは夢の中。


あのマジメな蕾が家族に連絡もしないで、3時間近くも行方不明……?


「蕾……っ!!」


絶対何かが起こったと確信したオレは、慌てて玄関へ走った。


実はオレの服とクツは全部脱着が出来なかった為、事故に遭った日からずっとクツは室内でも履いている状態。


床に汚れが付いたりしなかったから蕾は土足を許してくれたけど、まさかこんな時に時間短縮に役立つなんて!!
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