私と君の確かな出来事
あの時は適当に街中をブラブラしてて、蕾に見つかったらスッゴイ泣かれて怒られた。


『も゛う゛っ!!心配したんだからね!?』


涙ボロボロ溢してオレの胸元殴ってきたのに、1週間後には自分が行方不明かよっ!!


幽霊の男より生身の女の方が危ないに決まってるのに、何してるんだよ蕾は…!!


「蕾ーー?どこだぁーーー!?」


彼女の名前を呼んであっちこっち走り回るも、蕾は見つからない。


時間は刻一刻と過ぎてゆき、もう8時20分…蕾が家を出てから、3時間が経っていた。


学校近くにはいなかったし、後は……


「あっ………」
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