私と君の確かな出来事
どうしようどうしようと頭を大混乱させしつつも、蕾を引き離そうとしたら、彼女の口から放たれた言葉。


その衝撃的過ぎる内容に、体と頭の動きが両方共ピタリと停止した。


今……蕾、何て言った?


今オレに抱きついて離れようとしないこの女の子は、オレに何て言った?


「好きなの……!一流の事が大好きで、堪らないの………!!」


あまりにも急な展開に呆然としてしまい、硬直状態のオレから体を離し、一生懸命言葉を紡ぐ蕾。


目からは涙が滝の如く溢れていて、両手はオレの腕を掴んで離さない。


「なのに我孫子さんが…成仏……」
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