私と君の確かな出来事
なのにどうして、我孫子さんが私の家を知っているんだろうか……


「実は私、鍋内さんともアドレス交換しててね……ちょっと鍋内さんと中脇君に色々協力を頼みたかったから、鍋内さん経由で中脇君も一緒に堺さん家に連れてきて貰ったの」


「協力………?」


私が呟く様に言うと、我孫子さんは「ええ」と頷いた。


協力って…何の協力だろう?


意味が分からなくて梓灯と郁史に視線を向けると、両方からとっても強い眼差しが返ってきた。


そして2人は顔を見合わせ、コクンと頷く。


「蕾。私達我孫子さんから聞いたわ……一流君の事」
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