私と君の確かな出来事
梓灯の口からアイツの名前が出た瞬間、周りの音が何にも聞こえなくなった。
次第に心臓がドクドクと大きく脈打ち始め、冷や汗がこめかみを伝う。
「な……な……」
金魚の様に口をパクパクさせる事しか出来ない私を見て、梓灯が気マズそうに続きを語り出した。
「昨日我孫子さんに呼び出されて、郁史と2人で会って言われたの。蕾が幽霊の男の子を好きになっちゃったから、どうにかするのに協力して欲しいって」
バッと我孫子さんの方を見ると、意志の強い瞳で見返された。
きっと彼女は一昨日私があんなだったから、2人に助けを求めたんだ。
次第に心臓がドクドクと大きく脈打ち始め、冷や汗がこめかみを伝う。
「な……な……」
金魚の様に口をパクパクさせる事しか出来ない私を見て、梓灯が気マズそうに続きを語り出した。
「昨日我孫子さんに呼び出されて、郁史と2人で会って言われたの。蕾が幽霊の男の子を好きになっちゃったから、どうにかするのに協力して欲しいって」
バッと我孫子さんの方を見ると、意志の強い瞳で見返された。
きっと彼女は一昨日私があんなだったから、2人に助けを求めたんだ。