私と君の確かな出来事
私だって霊感カミングアウトされた時、かなりビックリしたもの。郁史達の気持ちはよく分かる。


「その我孫子に今までのお前と、一流君…だったかな?幽霊君とのやり取り説明された時は、ビビったよ。確かにお前と一流君が初めて会ったって言われた日に、蕾『幽霊が出たっ!』ってパニクってたからさ」


「その幽霊話は全て事実だ。堺さんは未練解消につき合っていく内にその幽霊に恋をしちゃったのって半泣きで言われて……私達、信じる事にしたのよ」


梓灯の長いため息が、空気に乗って消え去った。


「そう…全部知られたってワケですか……」
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