私と君の確かな出来事
だけど恋した側に立ってしまった今、そんな事は言ってられない。


「確かにあり得ないって事は分かってるよ!!でもしょうがないじゃない、好きになっちゃったんだからっ!!」


私が目に涙を浮かべて言い返すと、梓灯達は一斉に肩を揺らした。


まさか私がこんなリアクションをとるなんて、全く予想出来ていなかったらしい。


「私だってこの恋心がおかしなものだって分かってる!理解してる!それでも私は、一流が好きなのっ!!」


「つ、蕾落ちつけ……」


「ちょっと黙ってなさいよ郁史っ!!」


「ハッ、ハイ!ごめんなさい!!」
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