私と君の確かな出来事
私は一体何をやっているんだろう。


幾ら考えたって一流を幽霊じゃなくさせる事なんて出来ないのに、自分の気持ちだけ周りに押しつけて―――…みっともない。


私と一流の事気にかけてくれる梓灯達に怒鳴って、そして一流の決心をまだ踏みにじろうとしていた自分が醜い。


私の感情だけで、たくさんの人を傷つける……


そんな事、私も一流も全く望んでいない。


「……我孫子さん、一流呼んで来て……多分リビングにいるハズだから………悪いけど、呼んだら3人共帰って……」


涙を流しながらボンヤリと言うと、「分かった」と言って貰えた。
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