私と君の確かな出来事
一流に“成仏してもいい”と言った日、私は私にも思い出をちょうだいと頼んだ。


今まで一緒にいた日々はそりゃ楽しかったけど、最後にキラッキラの最高の思い出が欲しかったんだ。


それで今日は髪を巻き、フワフワした白いワンピースにピンク色のカーディガンという服装でお出かけする事に。


「白ワンピが女幽霊の定番を少し意識した結果なんて、絶対言えないよなぁ………」


コッソリと苦笑いしながら、私達は最初の目的地へと向かった。


今日は……目一杯、楽しまなきゃ。


“悔い”の無い様に。


「いらっしゃいませーーー♪」
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