私と君の確かな出来事
何あの人達、どっちも知らない人なのに、感じ悪い………


「こっち行こう、一流」


知らない人達にジロジロ見られて気分が悪くなった私は、マユをひそめてその場から離れる。


「蕾どうしたの?いきなり不機嫌になって……もしかして、そんなにあの服欲しかったの?」


私の機嫌が悪くなったのを敏感に察した一流が、不安そうに私に尋ねた。


きっと自分が私が選んだ洋服買うのに反対したから、私が怒ったと思っているのだろう。


「違うよ。さっき女の人2人組がこっち見てヒソヒソ話してたから、それに怒ってるの。何だったのよ、もう………」
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