私と君の確かな出来事
しかし、日本は今日から7月。つまり毎日の様にうだる様な暑さが続き、3時間目の授業開始が間近に迫った今も、クラスメイト達は皆グロッキー中。


「ヤダ梓灯さん、引いてなんかいないわよぉ。気のせいじゃなぁ~~~い?」


当然私もこの暑さの被害者なので、梓灯に対して「引いてないって」とにこやかにフォローする気力は残っていなかった。


まるで近所のおばちゃんみたいな感じで白ーーい視線を送ってやると、「ちょっと!」とか更に慌てる梓灯様。


「ブハッ!冗談だって梓灯!いいんじゃない?似合ってたよブリッ子」


「ブ、ブリッ子っ!?」
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