私と君の確かな出来事
「じゃっ、私達こっちだから、またね蕾」


「バイバイ、秋、郁史、梓灯」


数分後……私だけが家に向かう道が違うので、別れ道で梓灯達に手を振り、1人歩き出した。


夏の頃はあんなに毎日暑かったのに、今やちょっと冷たい風が吹く事も。


それでも時には日光が降り注いだりして、季節が行ったり来たり。


でも、確実にあの1ヶ月間からは月日が流れていた。


「一流……アンタ今、何してる………?」


手を伸ばせばどこまでも行けそうな、抜ける様な青空を見上げて呟いた。


なんか空を見ていると、一流をより強く思い出すんだ。
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