私と君の確かな出来事
それは………一流がこの空のどこかにいるから?


それとも、一流と一緒に過ごしたあの時期、よくこうやって晴れ渡って美しい空をしていたからかな?


まぁ……どっちだっていっか。


「一流……私、前向いて歩ける様になったよ」


一流がいなくなって暫くは、毎日涙がふとした瞬間に溢れて大変だった。


苦しくて、切なくて――――…心のどこかで“私も死んだら一流に会えるかな?”とかバカな事を思っていたの。


でもそんな事をしたら一流は絶対激怒するだろうし、私にも家族や友達がいる。


その人達を悲しませる様な事は、しちゃいけない。
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