私と君の確かな出来事
まさか…だって彼は………


「まだ信じられないかぁ。まっ、当たり前だよな。オレ成仏したハズなのにこんな所にいるなんて、信じられなくて正解だよ」


呆然モードが強過ぎて彫刻の如く動けない私のすぐ前まで歩いて来て、ポンポンと頭を撫でる一流。


その瞬間、忘れるワケが無い懐かしい感覚が全身を駆け巡った。


「本物!?アナタ本物の一流なのっ!?」


バッと両手を口元から離して勢い良く訴えかけると、一流は少々ビビった様子で体を跳ねさせる。


しかしすぐに笑顔を取り戻した。


「だからそうだって言ってるじゃん」


「一流……」
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