私と君の確かな出来事
成仏ってそういうシステムで出来ているのかぁと納得しかけた私を、一流が呆れた表情で見つめていた。


「天国でも地獄でもなく、病院のベッドで目覚めたんだって。普通の人間界の病院の」


「人……間…界の……?」


「蕾、オレどうやら死んでなかったらしい」


「ハァッ!?」


い、一流が……死んでなかった!?


あまりにも理解出来ない言葉をサラリと言われ、口が開いたまま閉まらない。


「ど、どういう事!?死んでなかったって!!」


ポーーンと遥か彼方まで飛んで行ってしまった意識を頑張って取り戻し、一流を詰問した。
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