私と君の確かな出来事
ち、ちょっと待って………


今私と話しているのは、梓灯と郁史の2人だけのハズだよね?


で、でも、今私、“3人分”の声を認識したんですけど……!!


「蕾ーー?」


「オイ梓灯、コイツどうしちまったんだ?」


まるで樹木の様に動けないで突っ立っていると、目の前で私の様子がおかしい為焦っている梓灯と郁史。


その2人の間に、青ボーダー柄の白Tシャツに、七分丈のジーンズ。


そしてそのジーンズから赤と黒のスニーカーを履いた、男の子っポイ筋肉が付いた足がチラチラと見えた。


「キ……キャアアアアアアッ!!」
< 33 / 325 >

この作品をシェア

pagetop