私と君の確かな出来事
“いるでしょう?”
そう言いかけて、気がついた。
さっきこの男の子、私に『見えてるんですか?オレの事……』って言ったよね?
で、郁史も梓灯もこんなに近くに男の子が立ってるのに、全然気づいていない。
って事は……やっぱり………!?
「えっ?えっ?なんでアナタ、私にしか見えないの……?」
頭の中がパニックになりながら、半ば無意識にプルプル震える指先で男の子を指差していた。
途端に男の子は、ホッとした様に口元を緩める。
一見父親になったら子煩悩になりそうないい笑顔だけど、次の瞬間とんでもない発言をした。
そう言いかけて、気がついた。
さっきこの男の子、私に『見えてるんですか?オレの事……』って言ったよね?
で、郁史も梓灯もこんなに近くに男の子が立ってるのに、全然気づいていない。
って事は……やっぱり………!?
「えっ?えっ?なんでアナタ、私にしか見えないの……?」
頭の中がパニックになりながら、半ば無意識にプルプル震える指先で男の子を指差していた。
途端に男の子は、ホッとした様に口元を緩める。
一見父親になったら子煩悩になりそうないい笑顔だけど、次の瞬間とんでもない発言をした。