私と君の確かな出来事
机に置いてあったお弁当とお箸を手に取り、小走りで教室の扉に向かう私に、梓灯と郁史は2人共ビックリ。


「オイ蕾、待てよ!」


「ごめん!今日は2人でご飯食べて!!」


呼び止める郁史にそれだけ言って、私達のクラスの2年C組を出た。


幽霊が現れてから大分おかしな行動してたから、ちょっと他のクラスメイト達にもジロジロ見られたけど―――…別にいいや。


「あ、あの……本当にいいんですか?」


スタスタ廊下を歩いていると、幽霊が困惑気味に問いかけて来た。


かなり怖がっていた私が、いきなりOKを出したから………かな。
< 52 / 325 >

この作品をシェア

pagetop