私と君の確かな出来事
「いいよ別に。でもやっぱりちょっと怖いから、少し離れてくれる……?」


「あっ、ハイ。分かりました」


私が頼むと、幽霊はサッと距離をとってくれた。


そのまま私の後を、一定の距離を保ったままついて来る。


幽霊ってフワ~~~~ッて風船みたく浮いて移動するイメージがあったんだけど、普通に歩けるんだ……


ってか私服姿って事以外は周りの男子生徒と変わり無いから、それ程怖くない………?


ポンポンと色んな事を考えながら、クツを履き替え校舎裏までやって来た。


「誰もいないよね……?」


「いませんねぇ~~~」
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