私と君の確かな出来事
自分自身にモヤモヤを抱えながら考えた第1の質問が、コレ。


何言ってるの私!もっとまともな質問無かったの!?幾ら何でも、無神経過ぎるでしょうが!!


グァァァァッと項垂れていると、幽霊が言葉を発した。


「―――ハイ。本当に死んでます」


ジンワリと切なさを滲ませた声音に、再び胸が苦しくなった。


「―――…っ、どうして……」


「交通事故で……気がついたらこの学校の近くの公園にいて、ブラブラ歩いてたらここ見つけて、昨日窓から入って一晩過ごしてました」


昨日?


つらつらと語る幽霊の言葉が、引っかかった。
< 55 / 325 >

この作品をシェア

pagetop