私と君の確かな出来事
「ねぇ、もしかして昨日この学校に入ったのも、今位の時間だった?で、入った窓って真正面から見て1階の右から3番目の窓?」


「ハイ。公園から歩いてる中で誰にもオレの姿見えてなかったみたいだったから、そのまま窓枠乗り越えました。皆お弁当食べてたけど……」


ああ…やっぱり。


今私が言った場所の窓は、2年C組の教室の窓。


昨日のあの突風は、彼が校舎内に入ったから起きた現象だったんだ…私昨日は彼の事気づかなかったよ。


「どうして事故に遭ったの?」


私の3つ目の質問に、幽霊は眉間にシワを寄せた。


そして顔を両手で覆う。
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