私と君の確かな出来事
そう締め括った幽霊の顔は、それはそれは悲しそうで、苦しそうで――――…見ているこっちまで切ない気持ちになってくる。


だよね……彼、見た目私とタメかちょっと年上って感じだもん。多分まだハタチにもなってないと思う。


こんなに若いのに、ある日いきなり死んじゃって……誰にも気づいて貰えなくて、生きてた時の記憶も無くて。


私も同じ立場だったら、全く受け入れられないよ……


「他にも部分部分で覚えてる所もあるんですがね……人ってこんなに簡単に死んじゃうんだな………記憶無いけど、オレ、もっと色々楽しみたかったなぁ………」
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