私と君の確かな出来事
ううううう……さっきまでは私が優位に立ってたのに、あっという間に逆転された!!


悔しいぃ~~~!だけど梓灯は昔から言いたい事ハッキリと言っちゃうタイプだったから、今みたいな事なんてたくさんあったんだよねぇ………


小4の時同じアニメ観てて気が合って仲良くなったけど、私が梓灯に完全勝利出来る日なんて―――来るのかな?


「来ないんだろうなぁ……」


「えっ?何が来ないの?」


!!ヤ、ヤバ!私心の声、実際に口に出しちゃった!


梓灯は私の机の真ん前に立ってたんだけど、上から不思議そうな瞳をして私を見下ろしている。
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