私と君の確かな出来事
ヤバイ!殺られる!と身構えた私の前で、のん気に髪の毛を掻き上げる男の子。


「なんで私の名前……」


そこまで言って、思い出した。


そうだ…私、昨日男の子の幽霊と出会ったんだった!!


最初はメチャクチャ怖かったけど、かなりゆるっとした雰囲気の幽霊で、いきなり死んじゃった事を嘆き悲しんでいた。


それで私、どうにかしたくなって、『一緒に思い出作ろう』なんて言っちゃったんだよね……


『だ、大丈夫ですよ!迷惑かけられません!』


『いいから!未練あるんでしょう?誰にも姿も声も分からないのに、1人でどうするのよ!!』
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