私と君の確かな出来事
外見は優しそうで、実際礼儀正しくって大人から可愛がられそうな性格してんだけど、弟に『掃除機みたい』って言われた女の子笑うなんてヒドくない!?


「バカ一流……生きてたらグーで殴ってやったのに」


「えっ?ちょっ、冗談でしょう?」


腕組みをして睨みつけると、一流は焦った様に1歩後ずさった。


そこに梓灯と郁史の2人がやって来る。


「蕾ーー、2時間目、自習になったんだってさ」


「でさ、オレと梓灯お喋りしようと思うんだけど、蕾はどうする?」


2人によると、次の授業が先生の欠勤により自習になったらしい。
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