私と君の確かな出来事
「おっしゃあーー!自習だから寝られるぜーーー!!」


「私本の続き読もうっと」


2時間目の自習時間が始まり、皆がワイワイと楽しんでいる中、私は……


「えっと…この動詞は…」


梓灯と郁史に言った通り、次の授業である英語の予習をせっせとしていた。


周りは騒がしくって、普段なら集中出来ない!とイライラが募る所なのだが――――…一流がいるので今日は気にならない。


「蕾字上手いね」


「そう?ありがとう」


皆各々お喋りに集中し、梓灯と郁史も傍にいないこのシチュエーションは、幽霊の一流と会話するのにうってつけなのだ。
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