B級彼女とS級彼氏
「え?」
きっちりと扉が閉められた事で、さっきより一段と暗くなった室内。何の会話がなされたのか良く分からず声を上げた私を、ベッドの上から小田桐が見下ろしていた。
「え??」
私は今しがたあった一連のやりとりが上手く飲み込めない。ポカンと口を開けている私の前に、ベッドから降りて来た小田桐が座り込んだ。
「てなワケだから。梨乃の了承も得たし、気を取り直して実験の続きを――」
「!!」
腕を引かれた事で一気に意識を取り戻した私は、次の瞬間、小田桐に思いっきり平手を浴びせていた。