そっと鍵をかけて。
手に入るものしか求めなくなったのはいつからだっけ。
少なくとも小学生くらいまでは、ごくごく生意気に自分には無限の可能性があるんだと信じてた。
そうじゃなければ、卒業文集に本気で 夢は有名デザイナー なんて書かなかっただろう。
そんでもって、高校に入る頃には当然のように自分の限界も夢の諦め方も知っていた。
といいつつ、高校を卒業したての頃はまだ、恋愛市場における自分の価値などこれっぽっちも理解していなかったけれど。
あれから3年。
長いようで短いその間に、私は嫌という程自分の値段を理解することになった。
『下の上。いろいろと頑張ったところで中の中にはギリギリ届かないレベル。』
それが私の自己評価だ。
過大、過小評価でなく、本当にそんなもんだと思う。