隣の席の被り物系男子。
「斎藤の馬鹿っっっ!!!!」
ムカつくううう!!!!
なんて思ってたのに…そんな気持ちはすぐにどこかに消えた。
「なに?
山田さん。」
低い低音ボイスがあたしの耳に入り込む。
あたしだってそこまで馬鹿じゃない。
クラスメートの声を忘れるほど。
聞いたことのないその声に驚くことしかできない。
てか、孔雀なんだけどね。
言葉発してんの。
被り物ってことはそういうことだからね、斎藤。