隣の席の被り物系男子。
やだやだ。
真面目にやだ。
なんで斎藤と関わってから乙女なわけ?
うあー…。
「まだ熱い…」
もう一回頬を触るとまだ下がらない熱がそこにあった。
もうなんなのさ…。
もう顔なんて…見れなくてもいーよ…。
あたし…。
斎藤とこれ以上関わると可笑しくなる。
これ以上、女の子になりたくない。
あたしらしくありたいよ。
女の子らしく…なんてあたしには似合わない。
こんなだっさい格好してるのに。
麗みたいな子を女の子っていうんだよ。
もう…やだ。
あたしはおっさん系女子でいいんだよ。