隣の席の被り物系男子。
「おはよーっ麗!!」
次の日の朝、学校に行くと大声でいつもと変わらぬ挨拶を麗にして、斎藤の隣の席に座る。
すると、クラスメートたちはえっと驚いた顔をする。
「は…る…?」
麗も驚きの顔を隠せないようだった。
「どした、麗?」
「や、え?」
「ぐふふ…。
麗たんはうろたえてもかわゆいねぇ。」
「波瑠きもい!!」
「麗ひどい!!!!
友達にそんなこと言っちゃいけません!!」
「だって!!」
何か言いたそうな麗に笑ってごまかした。
「波瑠?」
誤魔化したのが分かったのか泣きそうな顔で麗があたしの名前を呼んだ。