大家様は神様か!
とは言いつつ心配してくれるむっちゃんに感謝し、暫く目を冷やしておく。
「で、何があったんや」
むっちゃんが私の前の席に座り、椅子を逆にして向かい合った。
短いスカートで足を開いているのに、パンツは見えない。
別に見たいわけでもないけど、むっちゃんの七不思議の1つだ。
「……………隣人トラブル」
「とは思えん位荒れとるで」
「事実だもん」
隣人トラブル。
簡潔にまとめてしまえば、それだけの事なのだ。
今までちょっと優しくしてくれていた隣の大家さんに彼女がいて、うっかり仕事の邪魔をしてしまっただけ。
………うっかりですまされないけど。
「………事実だもん…」
またじわりと涙がせりあがってきて、私は慌てて拭った。