大家様は神様か!

「……や、家賃下げてください……」


手に汗握る感動的なストーリーも意味を成さず、私は結局直接頼むことになってしまった。


「へえ、家賃下げろって言うんだ?ただでさえ珍しいくらい安いのに」


挑むような、挑発するような物言いについカーっとなる。


「っ、別にここが駄目なら他をさが…」

「どれだけ探しても、うちより安くて親の許可がない借金持ち女子高生一人に貸してくれる所なんてないと思うけど」

「…せるわけないですお願いします何でもしますから家賃下げて敷金なくしてくださいませーっ」


反射的に土下座し、おでこを床にこすりつけた。

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