大家様は神様か!

その瞬間を生で見てしまい、思わず顔が赤くなる。

ちらりと大家さんを見ると、どうやら同じモノを見ていたらしい。


「若いっていいねえ」

「オッサン発言ですよ、それ」


はは、と笑い声が漏れて、なんか空気がいい感じに丸くなった。

と思ったのもつかの間。

強い風が吹いたのか、機体が大きく揺れる。


「わっ」


自分の後方側にある観覧車を見ていたため、体勢は非常に不安定。

つまり、私の体はぐらりと傾き―――


―――少女マンガ的な位置に落ち着いた。


つまりまあ、大家さんの体に思いきり覆い被さるカタチ………

って普通こうはならねぇよ何だよラブコメの神様か何かが運命のいたずらを借りて仕向けたとしか思えないてかこのあと気まずさが残るのが怖いいいい!!

< 73 / 144 >

この作品をシェア

pagetop