大家様は神様か!

今後の私と大家さんの人間関係を心配できる程度には、私の頭は回転していた。

が、それも顔をあげるまでの話。


「すみません、大丈夫です…か……」


超至近距離で目が合い、私の体は固まってしまった。


あ……まつ毛意外と長い……。


今日1日吸ってる姿を見なかったのに、息をした瞬間煙草の匂いが鼻孔をくすぐる。

体が触れている部分が熱い。

あと数センチ動けば、キス、できそう。


そこまで考えたところで、我に返った。


「あっ、重いですよね、ごめんなさい」


急いで大家さんの上から降りようとする。


「え?」


手首を掴まれて、動けなくなった。

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