First Letter〜1年間の夢物語〜
「めんどいけど、がんばろーね?」
「あ、おう」
どこか無愛想な返事。
なんか、やな奴だな…
「瑠昂、帰ろ!」
「今行く!」
出入り口から呼ばれ、急いで帰り支度を済ませた。
「あいつ、どこかで…」
ぼそっと呟いていた相原の声は私には聞こえていなかった。
「災難だったね瑠昂」
「本当だよ。普通出席番号一番からだよね?」
相原は二番、私は八番…
なんでこんな微妙なとこから始めるかな〜。
「それよりさ、一緒に日直する相原、結構かっこ良くない?」
突然の発言に、
「え、どこが?」
思いっきり素でかえしてしまった