First Letter〜1年間の夢物語〜
「確かに身長は高いし、スタイルもいいとおもう」
納得はしてないけど、確かに整った顔をしている。
「でも、私あいつ苦手」
なぜか残念そうな莉子に
ごめんね、とだけ謝る。
だけど、なんだか複雑な気持ち。
「じゃ、また明日ね!」
2人は別々の中学出身だから、一緒に帰れるのはほんの少し。
電車通学の私は駅へ
莉子は自転車で帰る
一人で電車に乗ると頭の中に相原の顔が浮かんで来た。
やっぱり、どこかであった気が…
まもなく間道〜、間道〜
アナウンスの音に考えていた事がどこかへ飛んで行った。