First Letter〜1年間の夢物語〜


眠い…

欠伸が止まらない中、職員室へ向かう。


「まーた、ねてないのか?」


担任の前に立つと、一言目がそれだった。


「寝たけど、眠いです」


「ははは、ほんと相原と同じだな。お前も」


相原?


「日誌だけど、さっき相原が取りに来たから渡したよ」


なんやそらー。
さっさとそういってよね。


「わかりました。失礼します」


用がなくなったし、職員室に滞在する意味なんかないから即急に教室へ戻った。


「ほんと、あいつら似たもの通しだな」


職員室を出て行く私を見送りながら、呟く担任の声は聞かないふりをする

似たもの通しとか、なんかやだな…








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