First Letter〜1年間の夢物語〜
「んじゃ、これとこれ頼むは」
先生はそれだけいってなにも持たずにどこかへ行ってしまう
や、まてよ。
ここまで来たんならなにか持っていけよな…
目の前に積み重なっている教材をみてため息しかでない
「大原さん、そっち持って来て」
明らかに多い方を軽々持ち上げた相原は、先に行こうとする。
ふーん。無愛想だけど、優しいんだ…
残ってる方を持って、相原に追いつき二人で教室へ向かう。
……無言。
なにか話してよー
「ねえ、相原さんって人見知り?」
「まあ、そんな感じ」
………
空気に耐えられず、話しかけはする物の
会話はすぐに止まってしまう。