First Letter〜1年間の夢物語〜



「おつかれ、瑠昂」


結局、ほとんど会話無かったな…


「疲れた」

「昂哉運悪いなー」

「うっせえ、渡辺のやつ寝てたからって日直なんかさせやがって」

「まあ、それはお前が悪い」


相原のやつ私と話してたときはあんな無愛想なくせになんやねん…


「…ぁ、瑠昂!」


「え、あ、ん?何?」


「聞いてなかったでしょ、私の話!」


莉子さん、あなた、顔怖いですよー…


「ごめんごめん、で、なに?」


「絶対反省してないでしょー!
はぁー。まあいいけどさ、もう瑠昂には教えてあげないもんねー」


あ、拗ねた…


「あ、そっか。じゃあ聞かない。あーあ、ずっごく知りたいな。でも我慢しよーと」


棒読み、すぎた?


「そんなに知りたいなら教えてあげてもいいよ?」


莉子、あんた単純過ぎだよ…








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