First Letter〜1年間の夢物語〜
「で、なにだったの?」
「…実はね?驚かないでね?
私、神山莉子は飛竜拓斗と付き合ってます!」
隣にいた飛竜と呼ばれた男子は、どうぞよろしく!なんて笑って挨拶してくる。
突然のカミングアウトに呆然する私と、巻き込まれた飛竜と話していた相原
「いつから?」
「えっとぉー、中3の春休み!」
話を聞いていくと、二人は同じ中学の出身で、3年の時に同じクラスになり、仲良くなって、 春休み、飛竜の方から告白したそうだ。
「びっくりしたよ、まさか莉子が付き合ってたなんて」
「へへへ、いつ言おうか機会を伺ってたんだ」
「ということで、今後は飛竜カップル共々仲良くしてくださいね?」
日本語がおかしい気がしたけど、そんなことに突っ込む余裕はなかった。