First Letter〜1年間の夢物語〜
「さ、やりますか」
一人呟いて、片付けを再開させた。
机の上にある物
一段目の引き出し
二段目の引き出し
そして、三段目の引き出し。
順番に片付けて来た手が、一枚の封筒を持ってとまる。
昂哉へ
初めて手紙を書きます。
まあ、何を書くかというと、いわゆるラブレターってやつ?笑………
「もう2年か…」
何度も何度も読みかえした手紙は、端がよれてしまっている。
忙しい日々を送るうちに読まなくなっていた手紙。
懐かしさを感じ、片付けの手を止めて読み始める…