First Letter〜1年間の夢物語〜
「悪かったって、謝るから許してくれよ、なあ瑠昂ー!」
「もー、うるさい!
分かったからさっさとききにいくよ」
放課後、各教科の先生のところを周る
嫌々でも任されたからにはちゃんとしないと他の子に迷惑がかかってしまう
それにしてもお腹空いたなー。
よし、これが終わったら昂哉になんか奢ってもらお…
隣を歩く昂哉をチラッとみて、ばれないように笑う。
「お前今変なこと考えてねーか?」
あら、、、ばれてた?
「なーんも?
ただ、これが終わったら昂哉にご飯奢ってもらおーって思っただけだよ?」
「は?なんでだよー」
「勉強、教えて欲しいんでしょ?」
「うわ、ひっでぇ。金とるのかよ」
「ふふふ。当然です。世の中そんな甘くないよ?」