First Letter〜1年間の夢物語〜


ピーンポーン


んー。うるさいなぁ


下からお母さんと誰かが話す声が聞こえてくる。


ケータイ…ケータイ…

ん?ん????
あ、やばっ


「瑠昂ー、莉子ちゃんが来てるよー。
起きてるのー??」

タンタンタンっ

階段を上がってくる音…


ガチャ

扉の空く音…


「るっあっーー」


飛びつかれる……


「ちょ、莉子。一旦離れて!」



引き剥がすだけでつかれた……


「てか瑠昂、今日のこと忘れてたの?」


「忘れてないよ、単に寝坊しただけ」


そう、今日は勉強会です。


昨日も遅くまで昂哉と電話してたから、

全然寝れて………
あれ?まって、、、

慌ててベットの上にあるケータイをつかむ。


「え、なに、急にどしたの?」


莉子の言葉なんて無視して、ケータイの画面を確認する…


やっぱり…




< 29 / 56 >

この作品をシェア

pagetop