First Letter〜1年間の夢物語〜
「俺らも帰ろっか」
手を繋ぐわけでも、腕を組むわけでもなく
一緒に並んで歩く。
それだけで楽しくて、嬉しかった。
誰かに見られようが気にしないし、そんなことどうでも良かったんだ。
ただ昂哉と一緒にいたい
それだけだった。
「んじゃ、俺こっちだし。
今日はありがとな、たのしかった」
「わたしも!」
四人で遊ぶようになって知ったこと。
それは私と昂哉の家は近いということ
歩いて15分くらいの距離…
中学の範囲からは外れてたから同じとこは通ってないけど、何度かすれ違っていてもおかしくない
だから入学してすぐに昂哉を見たとき、どこかで見たことある気がしたのかな?
疑問に感じたことが解けたような
解けてないような気がした。