First Letter〜1年間の夢物語〜
知りたい…
でも、踏み込めない…
「今日から今まで通り話してくれる?」
「おう!」
その笑顔を私は信じてもいいんだよね?
ねえ、昂哉
私たちはこれからどんな道を歩むのかな
交わることはあるのかな。
こんなにも苦しくなるぐらいの気持ちが何なのか、私は知らない…
昂哉は今なにを思っているの…?
「お、2人仲直りしたのか!」
「別に喧嘩してねーよ、な、瑠昂!」
「うん!!」
こんな風に笑えるのも、隣に入れるのにもタイムリミットがあったなんて
そんなの知らなかった。
あの頃の私はただ昂哉のとなりにいたいと願い
それ以上もそれ以下もなかった。
甘かったんだ
失って気づく大切な物…
誰かが言っていた。
本当にそれだよね
気づくのが遅かった私がいけなかったのですか?
それとも、こうなることは初めから決まっていて
その上で私と昂哉は出会ってしまったのですか…?