天才7人は普通に暮らしたい。
しばらく走ると、その人は止まって私に振り返った。
「大丈夫でしたか?急に手を掴んでしまってごめんなさい。
同じ学校のようだったので…。」
その人は、小柄で可愛らしい男の子だった。
藤丸高校の制服を着てる。
さらさらの黒髪と、くりっとしたかわいい瞳。
私を颯爽と助けてくれた…。
まるで、王子様みたいだ。
「いえ、助けてくれてありがとうございます!
あの、お名前聞いてもいいですか?」