傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
そんなに、あたしのこと嫌いなら…。
百「…殺しちゃえば。あたしのこと」
あたしはその言葉を吐き捨てるかのように言った。
永「百合ちゃん!!何言ってんだよ!」
お母さんは、あたしに罪を擦り付けるほど…あたしを嫌っていたんでしょう?
この世から消したかったんでしょう?
あたしがこんなんだから…。
あたしがこの屋敷にいる間、お父さんに似たあたしを罵倒して楽しかったですか?
お母さんにとっては、嬉しいことなんだろうね。
だって、お母さんの手であたしを殺せるんだもの。
すごく嫌っていたあたしを。
百「この手をさあ…」
あまり腕が上がらないが、あたしはお母さんの手を掴み、あたしの首元に寄せようとした。
雍「ッ・・待っ」