傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
組長の死に組員すらただ、突っ立っていた。
雍「周平、ありがとうね。皆(組員)も。」
そう言って組長を刺した刃物を両手で持ち振りかぶった。
玲「百合」
見るな…と言われ玲真に抱きしめられた。
え…??
周「話が違うじゃないか!母さん!」
きつく抱きしめられて視界には玲真しか映っていない。
なのに、なに?
この身体の震えは。
聞こえるのは足音とたくさんの入り交じった声。
見なくても想像できる今の出来事。
百「お母さん…お母さん…」
ねえ、返事をして。
お母さん…!
百「玲真…離して」
玲「…だめ」
やだ。
やだよ。