傷を負った私を助けたのはヤクザでした。【完】
ここはとある場所…。
「で?ここに来たわけ?柏木組長の手紙で?」
百「うん」
「今すぐ帰れ、お前の夫が暴れてんだろ」
百「ねえ、お願い。鳩、あたしを強くして欲しい。」
鳩「意味分からねえ、お嬢さんの願いは聞き入れねえな。」
百「なんでもする」
鳩「男に何でもするなんてことは言うんじゃねえよ」
百「じゃあ、なんて言えばいいの?」
鳩「何言っても無理なもんは無理。つか未成年が入れるとこじゃねえぞ。ここはBAR」
百「ねえ、鳩」
鳩「うっせえ」
そう吐き捨てて鳩は暗闇の中に消えていく。
自己中心的なのは分かってるからさ。
ねえ、お願い。
「あれー?おねーちゃんどっから来たわけ?」
バッと振り向くと知らない男の人たち。